健康

【がん検査キットの疑惑?】私がおススメしない3つの理由~がん検診をおすすめします~

  • 腫瘍マーカーでは力不足を感じる・・
  • 人間ドック、がん検診がどうして40歳以上となっているのか?(過剰検診)
  • 思った以上にコストがかかる・・?

こんにちは。いーか(@iika246)です。
今日はがん検診の血液検査をおススメしない理由についてお話します。

最近、こういうものはありませんか?

  • 家にいながらがん検査が出来る・・
  • 血を採取するだけの簡単検査である・・

家にいながら出来るってとても便利で魅力の高い商品だというのが良く分かります。
簡単なので比較的健康に対する意識を高めることが出来る。
方向性として非常に良いと思います。

しかし、私は血液検査のみでがん検査をすることに信じすぎると良くないと感じています。
良くないと感じた3つの理由についてそれぞれ進めていきたいと思います。

なお、今回の内容は下記本をもとに作成してみました。
もしがん検査のキットをやってみたいなと思う方はまず下記本を読んでみてからトライしてみることをおすすめします。

iika246
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「2冊購入してもがん検査キットより安いです(笑)」

血液を使ったがん検査をおすすめしない理由

冒頭でも書きましたがおすすめしない理由は下記になります。
なおおすすめしないのはがん検査キットのみを信じるという部分です。

  1. 腫瘍マーカーで正確な検査が難しいと感じる力不足感
  2. がん罹患率より考える過剰検診
  3.  がん検査キットとがん検診のコストについて

それでは詳しくみていきたいと思います。

1.腫瘍マーカーの力不足感??

最初に血液検査でがんを発見できると知ったときは「すごい時代だな」と感じました。
しかし、よくみてみるとなんともいえない内容があるのです。

血液検査でがんを調べるときは「腫瘍マーカー」というものを判断にして調べます。

腫瘍マーカーとは・・

がんが出来たときにがん自体もしくは体ががんに反応して特定の物質を作り出します。
それらを「腫瘍マーカー」と呼んでいます。

iika246
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「血液中で特定の物質の値が上昇しているのを調べているのです」

腫瘍マーカーでがんを調べることが非常に便利で有能な検査だと感じるでしょう。
実際にがん治療時の効果の判定やがんが再発しているかのチェック、経過観察として使われているのです。
人間ドックの内容でも一部で使われているという声も聴きます。

とても優秀な「P53抗体」、それでも・・

血液検査で内容をみると「P53抗体」という聞きなれない言葉が出てくると思います。
「P53抗体」は従来よりも早期に値が上昇しやすいため、早期発見に繋がりやすいという言葉も見られると思います。

しかし、腫瘍マーカーには下記のような事実も含んでいるのです。

内容として・・

  • p53 抗体は、早期癌の段階から癌細胞中の p53 タンパクの過剰発現が認められること
  • 各種固形癌症例、合計1,085 例において血清 p53抗体を測定した。カットオフ値 1.3U/ml 以上を陽性とすると 221 例(20.4%)で陽性であった
  • 陽性率 20%以上を示した腫瘍は、頭頸部癌、食道癌、大腸癌、子宮癌である

上記参考サイトより引用

p53抗体の基準値とがんのステージ別陽性率は下記のとおり

  • Ⅰ期:30~40%
  • Ⅱ期:40%
  • Ⅲ期:40%
  • Ⅳ期:30%台

上記参考サイト「カラーダ」より引用

「高い陽性率を示している」と記載されていますが、それでもこの確率なのです。
長年医療に携わる方ならすごいと思うかもしれませんが、素人が見ると「あれ?思ったより・・」と思いませんか?

P53抗体を使って陽性反応があったとしましょう。
どのがんが対応するかというと「胃がん、食道がん、大腸がん、乳がん」のどれかになるのです。

その先どうするのかというと「どれか分からないから全て精密検査する」ことになるのです。
精密検査というと画像検査を行うことになりけっきょく負担になるのです。

さらに逆のこともあり得ます。
上記の1つ目のポイントを見て頂くと「合計1,085 例のうち221 例(20.4%)で陽性」とあります。
つまり「見逃しているものもある」ということです。

いやいや、画像検査でも見逃しはあるでしょ?

それは確かにそうかもしれません。
検査する内容と方法によっては見逃しはあるかもしれません。
しかし、「がんがある」という診断の基準は画像検査であやしいと思われる細胞や異常なかたまりを見つけて細胞を実際に採取、そのときにがん細胞が見つかると「がん」が確定するのです。

いくら血液検査(P53抗体)が異常を示していても、画像検査で見つからなければ「異常なし」となるでしょう。

iika246
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「画像検査で見つからないとやりようがないよね・・」

すべての人に「がんのもと」になる遺伝子が傷ついた細胞は発生します。
画像検査で見つからないなんてどうしよう・・と不安になる気持ちも分かりますが、体のがんに対する免疫力をあげる努力をしましょう。
そして定期的にがん検診を行い、早期発見して対処するようにしましょう。

iika246
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「免疫力を上げる努力とがん検診による早期発見が大切だと感じません?」

「PSA」という腫瘍マーカーについて

「PSA」という腫瘍マーカーについてです。
こちらは前立腺がんの早期発見できるというものです。
さらにこの「PSA」という腫瘍マーカーは前立腺がんに対してかなり敏感に反応するので、前立腺がんをかなり早期、見落としも少なく発見することが可能です。

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「めちゃくちゃすごいですよね??」

しかし、それでもデメリットがありました。
前立腺がんの場合は「ラテントがん」というものがあります。

ラテントがんとは・・

直接の死因につながらないがんのこと
たとえば心筋梗塞、他のがんで死亡した患者さんの前立腺を調べてみると前立腺がんだったというもの
前立腺がん自体の進行が比較的遅いため起こりやすいもの

もうひとつ怖いのが前立腺の場所の悪さ。
手術をした結果、別の合併症になることも考えられます。
排尿障害、性機能障害などが考えられるのです。
これらをふまえた上で前立腺がんの対処方法を考えなければならないのです。

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「手術して性機能、排尿障害になったら・・と考えたら怖いですよね」

2.がん罹患率より考える過剰検診と偽陰性

※このように偽陽性や偽陰性で悩まされるかも・・

下記の記事はがん検診を受けようというお話です。
こちらでがんの罹患率をご紹介しました。

健診だけではなくがん検診も受けるべき理由と内容について 会社で健康診断受けているから健康にはばっちりだよ! 会社では健康診断だけですか?人間ドックは対象外ですか? もし...

がんに対する罹患率(りかんりつ)とは・・人口10万人あたりで何例がんと診断されるか?ということ
がんと診断されるのは何名??ではないので注意!!

一部罹患率を紹介すると、下記のようになります。

年齢 男性 女性
10~14歳 10.7 9.6
15~19歳 13.6 11.4
20~24歳 19.7 21.8
25~29歳 28.1 44.4
30~34歳 41.9 87.9
35~39歳 64.7 158.1
40~44歳 102.9 270.5
45~49歳 184.1 405.1
50~54歳 360.6 495.3

グラフにすると下記のとおり。

出典:国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」

※「地域がん登録全国合計によるがん罹患データ(2014年~2015年)」をもとに上記グラフと表を作成しました。

もっと詳細が知りたい場合は下記サイトをご覧ください。

【国立がん研究センター】最新がん統計

※罹患率のグラフは50代以降も載っています

人口全体の罹患率(りかんりつ)は男性810.6、女性558.0となっています(人口10万人あたり、全国合計値)

これらの結果から下記のことが言えると思います。

  • がんの発生は年齢が上がるほど発生しやすい
  • 40~50代よりもさらに上の世代の罹患率が高いため全体の数値も高くみえる
  • がん検診は40代以上からの検査が多いのは若い世代よりも上の世代が多いからとも考えられる
  • 女性は乳がん、子宮がんがあるので若い世代でも男性より発症率が高くなる
    (年齢が上がると男性のほうが全体の発症率が高くなっている)

自治体で行われるがん検診は肺がん、胃がん、前立腺がん、大腸がん、乳がん、子宮頸がんがあります。
それらはたしかに罹患率も死亡数も上位にありますが、若い世代で発症しにくい部位のがんなのです。

若い世代のがんってどういうのがあるのか気になる方は下記記事もどうぞ。

健診だけではなくがん検診も受けるべき理由と内容について 会社で健康診断受けているから健康にはばっちりだよ! 会社では健康診断だけですか?人間ドックは対象外ですか? もし...

以上のことから、健康が気になるからといって30代でがん検査キットをしまくる。いろんながん検診を受けまくるのはどうかな?ということです。

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「若いうちは年に一度のがん検診ぐらいでいいかも・・」

血液検査の偽陰性について

上記の記事はがん手術後の経過観察を行うさいのお話です。

内容として

  • 5年前に肺がんの手術を行った男性
  • 腫瘍マーカーを使った検査で3年前から値が高値を推移
  • 肺がん再発と考え、CTなどの画像検査や胃カメラ、大腸カメラを行うも異常なし
  • がんの再発や新たながんは見つからないと説明を受けるも不安は解消しない

がんになると誰でも不安になると思います。死因トップであり”末期”と聞くと「もうだめだ・・」と感じるほど怖い病気であるので・・

しかしながら今回のパターンはどうでしょう?見返してみてください。

  • 腫瘍マーカーでは値が高値になった
  • 画像検査をするも異常が見つからない
  • 腫瘍マーカーの値はあくまで参考値であり、この値が出ると必ずがんである。というものではない
  • 早期がんであっても見つからない「偽陰性(ぎいんせい)」がある一方、がんではないのにがんだと疑ってしまう「偽陽性(ぎようせい)」がある

このようになっているのです。
一度がんにかかった人、健康が心配になっている人に腫瘍マーカーの値が異常だと考えられる数値を出たとして「問題ないですよ」の一言で納得させることができるでしょうか?

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「私だったら心配になってセカンドオピニオンや他の病院も考えるかな・・」

がん検診の偽陽性、偽陰性について

がん検診だって間違えるときあるでしょ??

そのとおり。実際に調べるとこのようになっています。

  1. 肺がんのレントゲン検診は死亡率を30~60%下げる(見落としがある)
  2. 胃がんバリウム検査では食道がんを見逃しやすい(内視鏡検査のほうが有意性あり)
  3. 大腸がんを1回の潜血便検査で指摘できる可能性は意外と低い(そのため2日法で検査、陽性なら精密検査を進める)
  4. 乳がん検診で見つけきれないものもある(マンモグラフィ検査の弱点「Dense Breast」)
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「がん検診が寿命を延ばさないという意見もありますが、それは長くなりそうなので・・」

このように自治体で行うがん検診でも見逃してしまう可能性はあるのです。
しかしそれでも「画像検査で見つからなければ調べようがない」のが現状です。

がん検診してみるも・・

  1. 画像検査で見つからない
  2. 結果、異常なし

がん検査キットによる血液検査してみるも・・

  1. 血液検査で見つからない
  2. 不安だから画像検査してみるも見つからない
  3. 結果、異常なしと診断される

偽陽性はどちらにも可能性はあります。
ただそれでも現在は「画像検査で見つからなければ異常なし」になるので、がん検査キットで陽性となっても「異常なし」とされてしまうのです。

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「見つからないものはどう頑張っても無理みたい・・」

3.がん検査キットとがん検診のコストについて

最後は単純にコストについて考えます。
まずは下記記事を参考に金額を考えてみます。

健診だけではなくがん検診も受けるべき理由と内容について 会社で健康診断受けているから健康にはばっちりだよ! 会社では健康診断だけですか?人間ドックは対象外ですか? もし...

 

検査の種類 胃(バリウム検査) 大腸(2日分の採便) 肺(胸部レントゲン) 肺(喀痰検査)
自己負担額 2000円 700円 350円 650円
実際にかかる費用 8352円 1870円 2424円 2862円

※上記は私の住んでいる地域の自治体で取り組んでいるがん検診の内容です。

喀痰検査(かくたんけんさ)とは・・

痰を採取して細胞を検査するもの
肺結核、肺炎、がん、気管支炎などの有無を判断する

痰の検査は「日本一まっとうながん検診」でも紹介しており、肺のレントゲン検診と併用することで発見率を高めるようです。

話がそれてしまいましたが・・
上記の実際にかかる費用(全額自己負担と考え)を全て合計すると、15508円
もし、自己負担額のみで実施出来れば3700円
私の確認しているがん検査キットは15000円
値段だけを見ると思ったよりもがん検査キットの有意があまり感じられないなといったところです。

iika246
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「生活習慣病といっても、健康診断の血液検査で分かりそうな内容だな・・」

上記でお話している金額は私の住んでいる地域の場合です。
必ずしも同様の金額とは限らないので、実際に調べてみてください。

おわりに

がん検診でも見逃す可能性あるんでしょ?

若いうちはがん発症しにくいといっても発症する可能性あるんでしょ?

人はこのように低い確率を過大に見積もったり、比較的高い確率を過少に見積もったりするものです。

iika246
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「心理学でいうプロスペクト理論、そのうちの確率荷重関数というらしいよ」

私も詳しくないので深い内容はお話出来ませんが・・
不確実性の状況下、低確率を過大評価し高確率を過小評価してしまう心理があるということ。
このことは人生を振り返ってみるとよくあることではありませんか?

iika246
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「いろんなことに心配になったりして余計な保険に入るとか・・」

そのための対策として、単純にどうして心配なのか?なにがリスクなのか?を箇条書きでも良いので書き出すことをおすすめします。
書き出すことで不確実性のあやふやな部分が見えるようになってきて言われたままではなく、自分の頭で考え対処できるようになるのです。

そのためにも・・

  • がんは2人に1人発症する病、死因もトップ、だから保険が必要だ!!
  • 早期発見すれば対処可能な病である
  • 100万円あればとりあえずがんになってもなんとかなる
  • いや、後遺症で働けなくなるかも・・そのための保険が必要だ!!

などがんのお話だけでもいろんな意見があると思います。
それを自分事にして考えるためにも、なにが不安なのか書き出し、いろんな意見を調べ、検討していくことが大切だと私は考えます。

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「人から聞いた話を鵜呑みにせず裏付けを自分で考えて探す努力を最近始めました(笑)」

最後になりますので復習すると

  1. 腫瘍マーカーで正確な検査が難しいと感じる力不足感
    →よく使われる「P53抗体」という腫瘍マーカーでも偽陽性、偽陰性がある
  2. がん罹患率より考える過剰検診
    →若いうちは罹患率が低い、さらに発症は希少がんのほうが確率が高い
    →がん検査キットをたくさんやると偽陽性が出る可能性、ラテントがんだって考えられる
  3. がん検査キットとがん検診のコストについて
    →自治体のがん検診のほうが安い可能性がある、その他の生活習慣病まで網羅しているといっても健康診断の血液検査で充分だと感じる(私の住んでいる地域なら社会保険 or 国民健康保険なら無料)

このように考えているため、私はがん検査キットをがん検診の代替手段とするのはおすすめしておりません。

もちろん、これらを踏まえどうするかは個人の自由ですし、私も興味があるので一度はやってみたいものです。
地域によっては私のところのように安く済まない、予約が全然取れないというのも考えられますので。

健康に対する対処はどこまでも追いかけることが出来るし、ある程度でいいかなと諦めも出来るし本当に人それぞれだと思います。

今回の記事がきっかけで再度健康に対する考えが見直しするようになれば調べたかいがあるので、一度考えてみてはいかがでしょう??

iika246
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「本を読んで健康になればコスパ最強!!と信じています(笑)」

最後までありがとうございます。
それじゃ、また。

健診だけではなくがん検診も受けるべき理由と内容について 会社で健康診断受けているから健康にはばっちりだよ! 会社では健康診断だけですか?人間ドックは対象外ですか? もし...
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