書評/感想

【書評/感想】「仕掛学」人を動かすアイディアのつくり方

こんにちは。

iika(@iika246)です。

横断歩道で信号待ちをしていて青に変わったとたん子供たちがダッシュしていく姿よく見かけませんか?

あれは大人からしたらなんでもない横断歩道も

子供たちにとっては「スタート」の合図であり友達と競争する遊びです。

表紙にあるバスケットリングがついたゴミ箱。

ゴミを投げて捨てたくなりますよね。

帯に記載がありましたが、仕掛けとは行動の選択肢を増やすもの。とあります。

意図していないことですが、子供たちにとっては信号が選択を増やす手段(かけっこして遊ぶ)になっていたんですね。

世の中にたくさん存在する仕掛け、本書を読んで勉強すると

街中にある仕掛けをを探す楽しみが増えますよ。

もちろんそれだけではなく

  • 朝が苦手な人の早起きする仕組み
  • 運動不足の人の運動したくなる仕組み

仕掛けを考えるとこういうところにも役に立てることができますよ。

仕掛学とは?人を動かす仕組みだ!!

要点

仕掛学の著者が気付いた一つの仕掛けがきっかけ

楽したいと考える人間を自然に行動させてしまう

著者である松村さんは元々人工知能の研究者でした。

研究をしていくうちにあることに気付きます。

「目の前にある花や鳥のさえずりはデータになっていない」

コンピュータで扱えない外の世界の問題解決の手段として「仕掛け」があること。

問題解決のために汎用的に仕掛けが利用できること。

これらが「仕掛学」を生み出すきっかけになったようですね。

実際に本書の中にも記載されていますが、仕掛けには構成要素や原理があります。

多種多様な仕掛けがあり私たちが気付かないところにあるものもその構成に沿って作られています。

正直仕掛けなんて一つ一つがオリジナルの構成で似たような法則なんてものはないと思っていましたが、そんなことないんですね。

では実際どういうのが「仕掛け」になるのかというと

人間の行動に選択肢を与え、別の行動を誘発させるもの。ですね。

たとえば本書の中にも説明があるように

漫画の背表紙が一枚の絵で繋がっているもの見たことありませんか?

結果として漫画を片付け、背表紙を綺麗に並び替えたくなる。

こういうものも立派な「仕掛け」にあたるようですね。

次に気になった部分を紹介します。

仕掛学から学ぶアイディアのつくり方

要点

仕掛学として3つの要件を定義。良い仕掛け、悪い仕掛けと悪い仕掛けがある

一方、ロシアは鉛筆を使った(仕掛けを作る考え方)

仕掛けの定義と具体例

仕掛学では3つの要件として定義しています。

それが下記の3つです。

  • 公平性(Fairness):だれも不利益を被らない
  • 誘引性(Attractiveness):行動が誘われる
  • 目的の二重性(Duality of purpose):仕掛ける側と仕掛けられる側の目的が異なる

英語の頭文字3つを取ってFAD要件。

FAD要件を満たすものを「仕掛け」と読んでいるそうです。

こういう定義を見るとかなり学問という感じがしますね。

本書の中で紹介されていた動画を下記に貼りつけました。

それを使って詳しく説明します。

上記動画は「世界一深いゴミ箱」というタイトルです。

どういうことかと言いますと

ゴミを捨てることにより内部のセンサが反応、数秒後ゴミ箱の底に落ちた音を鳴らす仕組みです。

これにより何が起きたかというと通常では41キロほどしか集まらなかったゴミが

面白がってみんながゴミを投入することで72キロも集まった。そんな動画です。

見事なアイディアですね!!

この動画より仕掛けとは

  • 公平性(ゴミを拾うだけで誰も不利益にならない)
  • 誘引性(音を聞いて面白がってゴミを探して捨てる)
  • 目的の二重性(仕掛ける側→ただのゴミ箱、仕掛けらた側→面白い遊び)

というようにこの動画は素晴らしい「仕掛け」であることが確認できました。

このように「仕掛け」を使うことで

  • 機械を使わずにゴミが集まる(コスト削減)
  • 仕掛けられた人自身の選択で実施する(やらされた感無し)

「仕掛け」を上手く使うことでメリットがたくさん生まれるようになります。

仕掛けを作る考え方

本書の中で仕掛けの原理について具体例とともに説明されています。

本ブログではそちらの説明は省きます。

その中で面白いと思ったエピソードがありますので、そちらについてお話ししたいと思います。

アメリカのNASAは、宇宙飛行士を最初に宇宙に送り込んだとき、無重力状態ではボールペンが書けないことを発見した。

この問題に対処するために、NASAの科学者たちは10年の歳月と120億ドルの開発費をかけて無重力でも上下逆にしても水の中でも書けるボールペンを開発した。

一方、ロシアは鉛筆を使用した。「仕掛学」より

もちろんアメリカンジョークです。(笑)

技術者は問題に直面したとき簡単な問題であるにもかかわらず難しく解決しようとする。

といった考え方です。

技術者なら開発して問題をしまうかもしれない。

それでも本当はちょっと気を使って簡単に解決できるものである。

そのことが仕掛けを発想する上で大事なところであります。

ちなみに記録ではNASAも当初は鉛筆を使っていたようです。(笑)

終わりに

本書の中ではさらに詳しい具体例とともに仕掛けについての原理、

発想方法などが記載されています。

面白いアイディアがあるな~と感心しました。

「仕掛”学”」だからなのか、個人的には読んでいて眠くなるところがありました。

(きっと読んでいた時間がお昼だからでしょう!!)

それでも一日で一気に読み切れる面白さ、約170ページというそれほど多くない量なので

普段と違う発想法に出会えるかもしれませんよ。

このアイディアを出す、視点をずらす発想は役に立つかもと感じました。

プログラミングなら実装したい機能があって、

このコマンドでやってみてオプションの使い方も調べたけど上手くいかない。

色々悩んだ結果、別のコマンドですんなりいけた。最高。

そういう発想法に繋がるんじゃないかなと感じました。

(プログラマーでもないのに偉そうな発言して申し訳ございません。)

最後までありがとうございます。

それじゃ、また。